
近年、様々な分野でサブスクリプションサービスが注目を集めていますね!どのようなモデルなのか理解していますか?「ただの定額制」と言った理解では足りませんよ。
今後、ビジネスにおいてもサブスクリプションモデルは増えてくると考えられます。ビジネスに関わる人であれば、その特徴をしっかり把握しておく必要があります。
今回は、サブスクリプションとはどのようなものなのか、定額制との違いをご紹介したいと思います。企業がサブスクリプションを行うメリットについてもご紹介しますので参考にしてください!
サブスク(サブスクリプション)とは
サブスクリプションとは、料金を払うことで一定期間製品やサービスを利用できる形式のビジネスモデルのことを指します。
ではなぜ、今サブスクリプションが注目されているか
注目される背景には「モノからコトへ」の消費行動の変化があります。これまでは商品を購入して所有することに重きが置かれていました。
しかし現在では、重きを置くことが変化しており、モノを消費するよりも、モノを使ってできる経験を重要視しているからです。
身近な例をご紹介。
これまでは「CD」と商品自体に価値がありました。ですが、今は「音楽を聞くこと」に価値がシフトしてきているのです。
リアルな製品を扱っている提供しているサービスも、製品そのものよりも製品を使うことによる経験を提供していると言えるでしょう。
サブスクリプションと定額制の違いとは
サブスクリプションは日本ではよく「定額制サービス」と訳されることがあります。ユーザーからすればどちらも同じ意味となります。
しかし定額制であることはサブスクリプションの一側面でしかなく、サブスクリプションは定額制であること以外にも、様々な特徴があります。
永遠のβ版
サブスクリプションを表す言葉に「永遠のβ版」という言葉があります。サービスが完成されることなく、常にユーザーの満足度を上げるためにアップデートされるという意味です。
従来の買い切り型のビジネスでは、商品を購入したあとのユーザーの同行を追うのは困難でしたが、サブスクリプションでは常にユーザーの同行をチェックすることができるのです。
定額制
CDを買ったお客さんが、その後本当に聞いたのか、何回くらい聞いたかは分かりません。
サブスクリプション
ユーザーごとの好みの音楽を知れます。データをとることもでき、ユーザーの動向から、よりユーザーが使いやすいサービスに進化させることができます。
新聞は古くからある定額制サービスですが、データからサービスが進化することはありません。定額制にすればサブスクリプションサービスになるわけではないので注意しましょう。
サブスクリプションビジネスのメリット
ではなぜ、様々な業界で注目されているのか、事業者にとってどのようなメリットがあるのかご紹介していきましょう。
売上の試算がしやすい
サブスクリプションはストック型のビジネスになります。将来の売上がしやすいのが特徴です。売上が資産できれば予算も組みやすいので、適切な投資もできます。
仕入れが必要なビジネスであれば、試算をもとに仕入れをすることで余分な在庫を抱えたり、逆に在庫が不足したりする事態を防ぐことができるのです。
サービスの改善がしやすい
サブスクリプションによってユーザーと継続的な繋がりが得られるため、ユーザーデータを集めやすいということはメリットとなります。
ユーザーデータが集めやすくなることで、より精度の高いサービス改善ができるようになるのです。
購入障壁を下げられる
購入すれば数万円する商品も、サブスクリプションなら数百円~数千円/月で提供することができるのです。
価格がネックでこれまで利用してもらえなかった方にも利用してもらえるため、ターゲットを広げることが可能です。
サービスに懐疑的な方に試してもらうため、無料期間を設けるサービスもよく見受けられますね!音楽聞き放題、映画見放題、最初の1週間無料でお試しできる。など!
サブスクリプションのデメリット
では逆にデメリットしてはどのようなことが挙げられるのかご紹介していきましょう。
利益を回収するのに時間がかかる
サブスクリプションはコンテンツやシステムを揃えるため初期投資がかかります。しかし低額でサービスを提供するため、最初は赤字になりがちになってしまいます。
利益を回収するには、ユーザーを増やし継続利用してもらう必要があり、新規のユーザーを獲得するのと同時に、解約率を下げる工夫もし続けることが必要です。
カスタマーサポートの負担が大きい
サブスクリプションビジネスの要はなんでしょうか。そうです、ユーザーと近い距離で接する「カスタマーサポート」となります。
サービスを改善し、継続利用してもらうために、カスタマーサポートが積極的にアフターフォローをする必要があります。
従来の売り切り型のビジネスでは、カスタマーサポートはおざなりにされてきましたが、サブスクリプションのモデルではしっかりと投資をして戦略に組み込まなければなりません。
まとめ
サブスクリプションサービスはここ数年で急激に数を増やしています。しかし、その中には正しくポイントを抑えていないために、早々に撤退したサービスも多々あります。
サブスクリプション=定額制と安易に考えビジネスに用いることは控えましょう。逆に自分がユーザーになっている商品ではどのようなデータが取られ、活用、改善されているのかなども注して見ることで新たな発見が見つかるかもしれません。
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