
こんにちは!人事マスクです。今回は応募がくる求人原稿について、人材業界10年の私の視点から、価値ある情報をお伝えします。
早速ですが、
応募が来なかったり、
ターゲットと違う人が来たり、
採用しても辞退されたり、
面接を当日無断キャンセルされて悩んでいる企業様、担当者様多いのではないでしょうか?
今回はそんな悩みを解決します!
そもそもの求職者の状況を知ろう!
まず初めに、〇〇の仕事をしたい!
という意思を持っている候補者はほとんど存在しないということをご認識ください。
※もちろん一部例外はあります。
アルバイトを探す感覚としては、勤務場所、だいたいの時給で、ふわっと仕事を探している方が大半です。
つまり競合は周りの募集しているお仕事全てということになります。
では、そのような求職者に対し、
実際にどのように求人原稿を作成していけばいいのか見ていきましょう!
とにかく、求職者がわかるように。全てシンプルに。
アルバイト採用においてアルバイト未経験の可能性も含め、
仕事内容や項目はシンプルにかつ分かりやすく記載する必要があります。
雇う側が当たり前だと思っていることでも、
全て箇条書きで記載することを強くお勧めします。
以前お付き合いをしていた飲食店のお客様にて、
ホールスタッフの募集をする際に、分かりやすく仕事内容を伝えることに失敗してしまい
原稿内容と、実際の仕事とのギャップが原因で初日で退職されたことがありました。
では求人広告の項目別にどのような内容や記載が必要で重要なのか確認していきましょう。
項目別に見る求人原稿のコツ
では実際に項目別に確認していきましょう
募集背景
募集背景はあまり見かけませんが記載すると丁寧です。欠員の場合は欠員という表記になりますが、その場合は入ってからの研修内容などを詳しく記載してあげましょう!
例えば居酒屋のホールの募集の場合、
「アルバイト1か月目は1人とカウントせず、先輩社員が横に付いて教えます」
「研修としてどれくらいの期間、何を教えます!」
などの記載があると親切ですね。
仕事内容
ここが1番重要です。とにかく具体的にわかりやすくシンプルに!
いい例と悪い例で見比べてみましょう!
職種:一般事務
仕事内容:事務作業全般
職種:不動産会社での一般事務
仕事内容:簡単なPCの入力作業・受電対応
■営業が取った契約の情報を1日約10件程度パソコンに入力する作業
■お客様からの契約に対する問い合わせの受電対応
■営業からの確認の受電対応
受電件数は1日20件程度の簡単なお仕事です!
いかがでしょうか?業務内容が不明確では、応募者側には不安に思います。
働いている人は業務内容が分かりますが、働く側はわからないので
相手の立場に立ってしっかり伝えることを意識しましょう。
正しい情報をしっかり開示することが、
選考辞退や早期離職の防止にもつながる、求人広告作成の鉄則です。
仕事に求める資格や経験
ここでは絶対に譲れない条件だけを具体的に記載するようにしましょう。それ以外のスキルなどは歓迎条件という程度での記載をお勧めします。
欲しい条件にピッタリの条件の人なんてそうそう見つかるものではありません。
もしピッタリの人が欲しいならそれなりの時給を出してください。
例えば、営業事務のアルバイト募集の際に
営業経験
上級レベルのPCスキル
電話対応、接客マナー
などを必須項目として記載してしまうと、応募数は極端に減少します。
本当に必要な要素を絞って記載しましょう。
給与
これもできるだけわかりやすく記載してあげましょう!
時給1,000円~
時給1,000円~ 22時以降は1,250円~
※1年ごとに30円~50円程度の昇給を見込んでいます。
どちらのほうが見やすいのか、分りやすいのか?一目瞭然ですよね!
応募後の流れ
意外と重要なのですがこの流れを重視している企業は少なく感じます。
アルバイトが応募する方法は大きく分けて電話での応募とWEBの応募の2パターンです。
電話応募の場合
「〇〇(タウンワーク等)を見たとお電話ください。面接の日程をご案内します。」
などの記載があると丁寧ですね。
候補者が応募する際にすることが明確なので安心して応募ができます。
※応募者さんは不安でいっぱいです。常に安心感を出すことを意識しましょう。
WEB応募の場合
「WEBの応募フォーマットに必要項目を記入し送信を押してください。
担当から2,3日以内に電話もしくはメールにてご連絡いたします」
といった記載があると、応募者は「丁寧な会社だ」という風に感じます。
※アルバイトの市場感として1人5社程度は応募しています。
レスポンスは早めを心がけてくださいね。
印象もよくなりますし他社より先に面接の機会を獲得できます。
掲載写真
お店やスタッフの雰囲気を伝える写真はとても重要です。
しかしここで大きな注意点があります。
「良い写真=応募者にとっても良い」とは限らない
ということです。
これは、お客さんにとって良い写真を意識してしまっていることが大きな原因であるケースが多いです。
例えば、とても明るそうで、お洒落で派手な学生の写真を掲載したとします。
その写真を「自分を明るいと思っていない人」「自分をお洒落と思っていない人」
が見たときにどう感じるでしょうか?
「この職場・・明るすぎてついていけないかも・・」
「まじめにコツコツ働いていたら、仲間外れにされるんじゃ・・」
という風に感じてしまい、応募を躊躇してしまうケースが非常に多いです。
つまりここで重要なポイントは、
応募者が写真を見たとき「主観的にどう感じるか」を考え抜く
ということです。
ターゲットとする応募者が「自分のことをどう思っている人で、どんな職場で働きたいのか」をしっかりと考えて被写体を選んでください。
明るい人が欲しい=明るい写真を載せれば良い。ということではなく、
明るい職場で働きたいと思っている人が欲しい=明るい写真を載せれば良い。
ということです。
応募者がどんな人で何を気にするのか、応募者目線に立って求人広告を作成しましょう
フリー欄:ターゲティング
居酒屋の募集で幅広募集の際などはターゲットの設定はそこまで難しくはないのですが、
上記でも記載した通り、どのような人がその求人に応募してくれるのかを考えないといけません。
ターゲティングの具体例
例えば週末と平日2日くらいだけ居酒屋に入ってほしいケースを想定してみましょう。
では、現実的に「平日2日と週末に仕事をできる人」とはどんな人でしょうか?
今の従業員の中で同じ境遇の人がいればわかりやすいですが、居ない場合はしっかりと
仮説を持ち、そこに対しての広告を作成する必要があります。
例えば、
・平日週3日働いているフリーターを想定する
・土日が休みの学生をメインターゲットにする
など、できるだけ具体的なイメージを持って原稿を工夫しましょう。
フリー欄:働くメリットを伝えよう
上記の例を引き続き考えていきましょう!
求人のターゲットは決まりました。では実際にターゲットの部活やサークルをしているであろう学生がそこで働くメリットは何でしょうか?
簡単に思いつくことを挙げてみましょう。
※思いつかない場合は実際に働いているアルバイトスタッフに聞くことが1番の近道です!
・接客マナーが身につく
・敬語が使える
・お酒に詳しくなれる
・まかないでおいしいご飯が食べられる
・同世代の友達が増える
・特殊な福利厚生がある
など、誰でもいいからと言った求人広告の内容の記載ではなく、ターゲットに合ったメリットを記載することが重要です。
まとめ
ある程度イメージできましたか?
2015年くらいの5年前くらいだと求人を出すと複数応募が来て応募者から選んで採用できた時代かと思いますが
今はそうではありません。
採用する側は選ぶ側ではなく選ばれる側の時代になっています。
もし求人広告の営業がヒアリングで時間をください。と言ってきたらしっかり向き合って時間を取りましょう。
1つ良い原稿ができればあとはその原稿をほかの求人媒体でも使えますし、
今回の求人が終わっても今後を考えると何度も使えますから1番の時短になりますよ!
是非1度求人でお悩みの方は自信の求人の内容を見直してください。全く別職種の方に内容がわかるかお聞きいただくのも1つの手法です。
別の記事では私の求人営業10年間の経験をもとに、私にしか語れない、
■採用単価を抑える方法
■面接で魅力的と思わせる方法
■媒体選定の基準
など、様々な企業の成功事例を含めて価値ある情報をお伝えしていきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。