ノウハウ

面接で主導権を握るための、「4種のソーシャルタイプ」とは?



こんにちは!人事マスクです。

今回は面接や商談でも生かせるソーシャルタイプについて人材業界10年の私の視点から情報提供できればと思います。

 

合う合わないの感覚は、ソーシャルタイプの違い?

 

面接の際に、この候補者は何を考えているのか分からない。この人はなぜか少し苦手だな。もしくはこの人とは話が合う!などご経験はありませんか?

 

それはソーシャルタイプ(ソーシャルスタイル)が深く関係しています。

 

ソーシャルスタイル理論とは

 

ソーシャルスタイル理論とは、効果的なコミュニケーションを行うための手法として、多くの企業で取り入れられているコミュニケーションの理論です。

 

営業職や販売スタッフなどの顧客と直接関わる職業は、ソーシャルスタイル理論を理解することで、ビジネスでのコミュニケーションがよりスムーズになるとされています。

 

ソーシャルスタイル理論によると、人はふるまい方や物事の考え方、意思決定の仕方に好みがあり、好みの傾向から大きく4つのソーシャルスタイルに分類されます。

 

ソーシャルスタイル理論を活用するためには、自分自身がどのグループに属するのか、相手がどのグループに属するのかを見定めることが大切です。

 

 

ソーシャルスタイル理論は、米国の産業心理学者であるデイビット・メリル氏とロジャー・レイド氏によって、1960年代に提唱されました。メリル氏らは、人々の潜在的な経営力や営業のセンスなどを見抜く法則を探す研究として、人々がある程度の緊張が伴う場面でどのようにふるまうのかに着目して分析を行い、分析結果を「ソーシャルスタイル」としてまとめました。

 

 

では実際に4つに分かれるソーシャルタイプにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

※こちらの記事も参考になります。

参考サイトはこちら(外部サイト)

 

4つのソーシャルタイプの特徴を解説

 

ソーシャルスタイル理論では、人のコミュニケーションスタイルは「感情」と「意見」の強弱によって

 

「ドライビング」「エクスプレッシブ」「エミアブル」「アナリティカル」

という、4つのタイプに分類されます。

 

ではそれぞれを見ていきましょう。

 

ドライビングタイプ(前進型・行動派)について

 

ドライビングタイプ(前進型・行動派)の人になります。人や物のイニシアチブ(主導権)をとりたいタイプ

 

具体的なイメージとしては

 

□ 行動的、野心的、エネルギッシュ

□ 自分の思い通りに物事を行うのを好む

□ ペースが速い

□ やさしい感情を表すことは苦手で他者から怖がられる

 

といったものが挙げられます。

 

エクスプレシッブタイプ(直感型・感覚派)

 

エクスプレッシブタイプ(直感型・感覚派)の人になります。人や物を推進していくのに向いているタイプです。

 

 

□ 人と活気のあることをするのが好き

□ 細かいことはあまり気に留めない

□ 社交的でオープン

□ よく話して、あまり聞かない

□褒められるのが好き(根拠なくてもOK)

 

といった特徴があります。

 

エミアブルタイプ(温和型・協調派)

 

エミアブルタイプ(温和型・協調派)の人になります。全体を支持するタイプです。

 

 

□ 決断に時間がかかる

□ 感情に基づいて判断する

□ 他者の気持ちに敏感

□ ノーと言えない

□頼られるのが好き

□人の役に立ちたい

□聞き上手、優しい

 

といった特徴があります。

 

アナリティカルタイプ(分析型・思考派)

 

アナリティカルタイプ(分析型・思考派)の人になります。分析、戦略を立てていくタイプです。

 

 

□ 行動は慎重

□ データを集め分析するのが好き

□ 計画を立てるのが好き

□ 頑固、まじめな雰囲気

□知識大好き、手に職つけたい

□人のことはあまり気にならない

□間違えたくない

 

 

あなたはどのタイプでしたか?覚える必要は全くありません。まずはざっくりとイメージをお持ちいただければ結構です。

 

職場の方を5人くらい思い浮かべていただき、

あの人はどのタイプだろうと想像してみるとわかりやすいかもしれませんね。

 

タイプ別の転職理由と、求める方向性

 

では早速、気になるタイプ別の、

転職理由とそれにどう合わせるべきかを見ていきたいと思います。

 

ドライビングタイプ(前進型・行動派)の場合

 

転職理由になりやすい要素

 

□まどろっこしい

□成長できない

□年収があがらない・評価されない

□古い、保守的

□このままでは自分はいけないと思った

□もっと自由に、自分でやりたい

□出世したい

 

転職先に求めやすい要素

 

□物事をコントロールできる立場になれる

□スキル、キャリアがつく

□今後市場的に有利(勝負の世界にいる人なので、いつでも勝ちたい)

□大きな仕事を任せられる環境

□イニシアチブ(主導権)がとれる

□給料が上がりやすい環境

 

自分が思っている通りに物事を進めたい、思い描いた通りに出世・昇給したい。勝ちたい。

 

という性格なため、今の職場よりも自由度や、自分が出した成果への対価がもらえる環境を求めている可能性が高い。

 

エクスプレッシブタイプ(直感型・感覚派)の場合

 

転職理由になりやすい要素

 

□やる気のある社員が少ない

□地味

□もっと活気のある環境で働きたい

□自分じゃなくてもいいんじゃないか

□新しい仕事がしたい、マンネリ

 

転職先に求めやすい要素

 

□先方様が評価している、期待されています。貴方ならやれます

□一緒に働きたいと言われています(期待されたい)

□世の中に影響をあたえることができます

□うらやましがられますよ

□給料

 

エクスプレッシブタイプは承認欲求が強く、新しいもの好きな傾向にありますので、

それらを満たすような環境、または満たしてくれる上司の下で働きたいと考えます。

 

社内での表彰制度や新人でも目立てる風土を紹介したり、

会社が社会に与える影響を分かりやすくイメージさせたりすることが効果的と言えます。

 

エミアブルタイプ(温和型・協調派)の場合

 

転職理由になりやすい要素

 

□手に職をつけたい(自信がないので知識武装したい)

□専門性つけたい、つかない

□朝令暮改で何を大切にすればいいのか分からない

□評価基準が不明確で何をすればあがるのか分からない

(物事が明確でないことがストレス)

□急な方向転換

□方針に納得できない、疑問

 

転職先に求めやすい要素

 

□人の役にたつ (自信がないので居場所があると思う)

□人事の方が褒めていました

(どの点か、をちゃんと説明することが大切。基本自信がないので恐縮しがち。)

□一緒に働きたいといわれた。

□入社された方も、○○と言っていました(周りの意見で判断する)

□良い人の多い会社

□フォローがしっかりしている会社

 

 

エミアブルタイプはエクスプレッシブタイプよりさらに承認欲求が強いタイプですが、

エクスプレッシブと比べて自己評価が低い傾向にあります。

 

「認められて当然」と思っているわけではなく、「必要とされたい」と常に思っているので

客観的な視点で、自分の成果や特徴をほめてくれる職場を好みます。

 

アナリティカルタイプ(分析型・思考派)の場合

 

転職理由になりやすい要素

 

□業界、会社の将来性が不安

□もっと人の役に立っていると感じたい

□職場がギスギスしている

□違法、公益に反する姿勢が疑問

□目標が高すぎる、乱暴

□変化が多すぎる

□方針について説明がない

(説明をちゃんと聞きたい)

 

転職先に求めやすい要素

 

□入社後の年収はこうなります

□ここで働くと次はこういうところに転職できます (見通しがつくことが大事)

□具体的にこういう経験が活かせます

□キャリアの一貫性が保たれます (活かしたい、なくしたくない)

 

アナリティカルタイプは分析家ゆえに、理不尽な目標や根拠の無い計画を嫌います。

客観的かつ具体的・現実的に話を進められると調和が合いやすくなります。

 

ではそれぞれのタイプに対して、具体的にどのような話をすればいいのでしょうか。

もう少し具体的に掘っていきましょう。

 

それぞれのタイプの心に刺さりやすい伝え方

 

最後にそれぞれのタイプに刺さる伝え方や、一緒にするべき行動

を一覧でご覧になっていただきます。

 

ドライビングタイプ(前進型・行動派)

 

□自分で判断したい人なので、押し付けは厳禁。

□選んでもらうように、正確に情報提供。

∟何か他に判断のために知りたいことはないですか?

□メリットを説く。今これをやっておくと、可能性が広がるなど

□あなたのような方なら●●ができる

□今入ればチャンスが多い

 

エクスプレシッブタイプ(直感型・感覚派)

 

□励ます、盛り上げる、期待感を伝える

□明るい未来を話す

□買ってもらえていることを伝える

□最高の過程に居ることを伝える

□是非○○さんに頑張ってもらいたいんです、と期待感を表明

□社長様からの直メール、直電話。

 

エミアブルタイプ(温和型・協調派)

 

□これまでの経験が活かせることを具体的に伝えてあげる

□「皆さん~選んでいます」と、一般的な意見から伝える

□お世話になっている人に弱い(○○さんがそこまで言うなら~)ので、

□信頼を得ることが大切。

□ゆっくり、一緒に考えるスタンスで。

□「客観的に考えて良いと思いますよ」と間違いではないことを諭す促すイメージ

□現場見学。一緒に働く人が大切なため。

 

アナリティカルタイプ(分析型・思考派)

□専門性、知識などスキル面を褒めてあげる、

褒められていることを伝える。(自分の人柄などよりも能力を評価されたい)

□入社後のキャリアをくっきりはっきり伝える

こういうデメリットもあるが、メリットもあるとリスクを明確にしてあげる

□細かい質問がいっぱい来ますが、1つずつはぐらかさずに回答する

□必要性を説く。今これをやっておくとリスクを抑えられると伝える。

 

いかがでしょうか。

次回の面接以降、候補者との会話の糸口が見えてきましたか?

 

優秀な人材や採用したいと思った候補者には、

相手からも行きたい、働きたいと思ってもらわないと

採用内定を出しても入社には繋がりません。

 

それぞれのタイプに対し、

 

■この会社は自分が輝ける環境だ

■この人事は自分のことをよく分かってくれている

■自分と合いそうな人が多そうな会社だ

 

と思ってもらう為にも、相手のソーシャルタイプを理解し、

それに合わせた話の進め方・伝え方を行うことは非常に重要な面接スキルとなります。



まとめ

 

ちなみに著者の私は生粋のドライビングタイプです。苦手ではないですがやはり仲がいい周りの人にはエミアブルは少なく感じます。

 

どのタイプが良い悪いではなく多様性を受け入れる考え方としてお持ちください。

 

ソーシャルスタイル理論を活用するためには、自分と相手のソーシャルスタイルを知った上で、相手のスタイルに合わせたコミュニケーションスタイルをとることが大切です。

 

自分のソーシャルスタイルの特徴を知り、相手のソーシャルスタイルとの違いや共通点を知っておくことで、相手の好みや得手・不得手の傾向が分かり、円滑なコミュニケーションが取れるようになるのです。