
こんにちは!人事マスクです。
今回はワークシェアリングのやり方やメリットについて、事例を元に人材業界10年の私の視点から情報提供できればと思います。
新たな人材活用方法「ワークシェアリング」とは
50年後には労働人口が40%減になるという予測もされている中、 人材の有効活用方法として「ワークシェアリング」と言われる新しい政策が話題に上がるようになりました。
今回はそんなワークシェアリングの活用法や、活用するメリット・デメリット、活用手段などを紹介したいと思います。
そもそもワークシェアリングって何?どんな時にやるもの?
ワークシェアリングとはその名の通り、雇用者数を増やすことで仕事量を分ける(シェアする)政策のことを指します。
例えば、
たくさんの仕事をAさん一人の雇用でこなしていたところを、Bさん・Cさんとシェアすることで、Aさんの過労を防ぐことができ、
またBさんとCさんの新しい雇用を創出することができる。といった利点があり、
雇用の安定や、働きすぎによる過労死の防止という効果があります。
【従来のやりかた】
12個の仕事をAさんが担当 → 12時間労働でへとへと…パフォーマンスも落ちてしまう…
【ワークシェアリングを活用】
Bさん・Cさんを新たに雇用し、仕事量を3分割
Aさん→4個
Bさん→4個
Cさん→4個
Aさんの過労によるパフォーマンス低下が改善され、12時間かかっていた仕事が合計10時間に削減
ミスも減ることで、余計な時間や手間がかからなくなる。
働き口のなかったBさんCさんにも雇用の機会が生まれ、雇用の安定化につながります。
上記は一例ですが、ワークシェアリングには大きく分けて3つの特徴があります。
ワークシェアリングの3つの種類とそれぞれの特徴
雇用創出型
ワークシェアリングの雇用創出型とは、上記の例にも当てはまるように
働く人が増えるように雇用を創出する方法で、アルバイトやパート採用を促進させ、従来一人で行っていた仕事を多人数に振り分けることで
一人当たりの労働量を削減し、過労を防ぎながら雇用を促進させることができるメリットがあります。
一方、デメリットとしては、一人当たりの労働時間が減る分、受け取る賃金が低下するということが挙げられます。
多業就業型
ワークシェアリングの多業就業型は、フレックスタイムなどを導入することで従業員の働き方を変え、さまざまな働き方を創出することにより、
モチベーションの向上が可能なワークシェアリングです。
雇用維持型
ワークシェアリングの雇用維持型は、緊急避難型と呼ばれるケースもあり、企業がリストラなどの必要性にかられた際、人員削減をせずに仕事をバランスよくシェアするなど、避難策として用いられる手法です。
不景気による人材の損失を防ぐことができ、またジョブローテーションをすることで従業員のスキルアップにもつながります。
日本におけるワークシェアリングについて
日本でも働き方が多様化していく中で、最近では副業をよしとする企業が多くみられます。
しかし今まで副業ができなかったサラリーマンが、いざ副業を始めようと思った際に、大きな懸念が生まれます。
日本における副業への懸念
それは、「時間拘束的な、本業への影響」です。
例えば、本業が9時から18時までのサラリーマンが19時から飲食店で副業をする場合、
本業で残業が発生すると大変困った事態に追い込まれます。
残業を優先した場合、飲食店に大きな迷惑をかけてしまいますよね。
こういった懸念から、タウンワークやバイトルといったような、従来の求人広告でアルバイトに応募することに対してはおっくうになってしまいます。
私もかつて求人広告の営業として、「社会人」のように一般的なマナー・知識を備えた人を「副業」で採用したい。というご要望を企業様から頂いたときは考え込みました。
しかし今は、そんなワークシェアリングのための媒体が存在しているようです。
当時こんな選択肢があれば、どれほど喜んでもらえたかは計り知れません。
日本でワークシェアリングを取り入れる方法
従来の求人広告の領域から逸脱して、ワークシェアリング専用、
つまり副業やスポットバイトに特化したサービスが存在します。
ここでは簡単にだけ紹介します。
タイミーに掲載する
DL数100万人以上!飲食店の掲載が多いイメージです。
掲載料はとらず、一人の雇用ごとに費用がかかります。
引き抜きが無料でできるという点は大きな強みといえます。
社長はまだ大学生?今後が楽しみな、非常に魅力的なサービスですね。

どちらもスポットバイト(つまり短期バイト)に特化したサイト・アプリとなっており、
日時を指定した形での求人を無料で掲載
↓
その日に雇用した人数・時間によって手数料をお支払い
というサービスです。
つまり、「自分が働ける好きな時間だけ、働くことができる」
という、副業を目的としたワーカーにとって非常に便利なツールといえます。
■予約が入ったこの日、この時間だけ人が欲しいとき
■急な欠員がでてすぐに人が必要なとき
■1日だけのイベントに人が必要というとき
■従業員を増やした時のシミュレーションに使いたいとき
■働きぶりをみて採用したいとき
こんなときには、一度試しに使ってみてはいかがでしょうか?
私が今も求人営業を続けていたとすると、間違いなく全力でおすすめしているサービスです。
ワークシェアリングのまとめ
☑ワークシェアリングは、過労防止や雇用促進を目的として進められている政策です。
☑雇用維持型、雇用創出型、多業就業型の3種類があり、企業の状況によってとるべき型が変わります。
☑ワークシェアリング(特に雇用創出型)を活用したいときはタイミーやシェアフルのような専用サービスの利用がおすすめ!
ワークシェアリングが、少しでも皆さんと近しいものに感じていただけましたでしょうか?
別の記事では私の求人営業10年間の経験をもとに、私にしか語れない、
■採用単価を抑える方法
■面接で魅力的と思わせる方法
■媒体選定の基準
など、様々な企業の成功事例を含めて価値ある情報をお伝えしていきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。