
こんにちは!人事マスクです。
今回はオンライン面接(古称:Skype面接)について、人材業界10年の私の視点から情報提供できればと思います。
オンライン面接(Skype面接)が増えた背景
オンライン面接を取り入れる背景として、
新型コロナウイルスの全国的かつ急速な蔓延により、
国民生活(経済)に甚大な影響を及ぼすおそれがあるとの判断により緊急事態宣言が発令が大きく影響しています。
全国各地で『密閉』『密集』『密接』の3つの密を防ぐことなどで、感染拡大防止を図るとの対応方針が示され、外出自粛要請がさらに強調されていますよね。
外出自粛が強く求められ、従来の対面式での転職活動が難しくなっている今、
転職活動の継続に不安を感じている方も多くなっていることは事実です。
また企業側も採用活動の継続に同じく不安を感じているのではないでしょうか。
そこで外出自粛の中でも自宅にいながら転職準備をしたり、企業側の話を聞いてみたり、面接を実施できるのがオンライン面接となり導入する企業が急増しているのです。
では、オンライン面接を行ううえで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか
オンライン面接のメリット・デメリット
そもそもオンライン面接とは、パソコンやスマホなどのテレビ電話機能を活用して、ネット上で面接をする方法です。
もともと対面でおこなっていたことをオンライン化させることで、
「企業側」「求職者側」の双方にメリット・デメリットが生じます。
企業側(採用する側)のメリット・デメリット
企業側のメリット
☑時間を節約できる
☑広範囲の地域から多数の応募を受けることが可能となる
☑費用を抑えることができる
☑面接時の記録を共有化できる
☑面接の質が保たれ、面接官による評価のばらつきが改善される
企業側のデメリット
☑直接対面する時よりも、得られる情報量が少なくなる
☑ネットワーク環境に左右される
☑システムの導入にコストがかかる
求職者側(採用される側)のメリット・デメリット
求職者側のメリット
☑時間を節約できる
☑場所による制約がない
☑費用を削減できる
☑慣れた場所で行える
☑スマートフォンを利用できる
求職者側のデメリット
☑企業側の指定する方法に対応する必要がある
☑面接場所の確保が必要
☑トラブルに対応する能力が必要
このように、様々なメリット・デメリットがあるオンライン面接ですが、
状況によっては大きくメリットが勝つのではないでしょうか?
続いて、実際にオンライン面接を行う方法をご紹介します。
オンライン面接のやり方は?目的は?
オンライン面接に使われるツール
アメリカでは、Skype/GoogleHangout/ZOOM /Whereby等を利用したオンライン面接がひと昔前から普及していますが、日本では2010年頃から導入する企業が出始めました。
日本ではベルフェイスを採用している企業をよく目にします。
また最近では、従来のテレビ電話システムにはなかった情報管理機能を搭載し、セキュリティにも配慮された専用のシステムが構築されており、より安全且つ快適に快適できるように工夫されています。
本来のオンライン面接の目的とは
昨今ではコロナウイルスの感染を防ぐことを目的に活用されていますが、
本来オンライン面接の目的としては、
■「広く優秀な人材を募集したいが、会社が地方にあるため応募者が少ない」という企業や、
■「色んなな企業の採用面接を受けてみたいけれど、時間と交通費を考えると難しい」
という応募者に対し、
「双方の時間的・金銭的な課題」を解決することが主だってあります。
つまり、「離れていても、直接話している」ような状況さえ作ることができれば、目的は達成されます。
扱うツールによって、音質や画質・セキュリティ面・使い勝手での違いが生まれますので、
ツールを選ぶ際はより目的を明らかにし、それを達成させるための手段として必要な機能が備わっているかを重要視するといいでしょう。
これらはあくまで一般的な情報ですが、元人材業界10年の私のコネクションから仕入れた、
ここ最近のリアルな動向をお伝えします。
オンライン面談のリアルなニーズや実施状況について
オンライン面接実施可能な企業への応募率が高騰
現在コロナの影響によりオンライン面接を導入する企業は実際に急増しており
☑求職者側から、オンラインでの実施依頼が寄せられる
☑オンラインで対応出来ない企業からの面接離脱が目立つ
☑面接までのスピード感が早く、人材紹介会社から優先対応される
といった事象が起きており、オンライン対応ができない企業が、できる企業から後れをとるケースが出てきているようです。
これからますますオンライン面接が主流になっていく中で、
今のタイミングで導入をするかしないかで、今後の採用力に大きな差が出るのは明確というのが私の見解です。
実際のオンライン面接ケース例
1次面接のみオンライン面接を実施
→集団感染を防ぐため、人数の多い1次面接のみオンライン面接を行うケースです。
最終面接のみオンライン面接を実施
→役員陣の感染を防ぐため、最終面接のみオンライン面接を取り入れるケースもあるようです。
個人的にはどうかという想いもありますが、
最終面接が意思確認を主な目的の場としている場合には有効な手法ですね。
オンライン面接を実施すること自体は、ツールさえあればどんな企業でも
簡単に始めることができます。
しかし、やはり対面での面接とのギャップは大きく、注意すべき点が多くあります。
オンライン面接を成功させる5つの鉄則
大事なのは⾯接開始直後の雰囲気づくりだ。オンラインは通信がつながればすぐに⾯接に臨める利便性はあるが、控室での待機時間がある対⾯での⾯接に⽐べ⼼の準備が難しい。
「オンライン⾯接はパソコンの画⾯を通してしか相⼿を⾒ることができず、情報が少なくなる」との 不安も、⼯夫次第だという。⼀部の学⽣は⾃宅などで⾯接を受けられる利点を⽣かし、思い⼊れのある物を活⽤することも大事である。
1.アイスブレイク
開始5分は緊張緩和を優先 オンライン⾯接が不安な学⽣も少なくありません。
年の近い若⼿社員が緊張をほぐしてから、 管理職との⾯接に移⾏する「アイスブレイク」の時間を設ければ学⽣も落ちついて⾯接に臨みやすいでしょう。
2.会話の齟齬を減らす
質問は簡潔に、会話はゆっくりと オンライン⾯接は直接の会話と⽐べ声が伝わらないなどのトラブルも起きやすいです。
学生側の通信環境にも配慮して、ゆっくり話すことを意識するだけでも会話の齟齬(そ ご)を少なくすることができます。
3.ジェスチャーを多用する
意図的にジェスチャーを多くする 「どう考えますか」などと質問をする際に、⾃分の⼿のひらを相⼿に向けるといったジェスチャーを加えましょう。
⾳声だけではなく、視覚にも訴求するコミュニケーションがやり取りを円滑にする効果があります。
4.面接実施場所の選定
オンライン⾯接は受付業務などのプロセスを省⼒化できる分、
学⽣が会社の雰囲気を直接感じられないことが⽋点です。
実際に社員が働いている現場を背景にして⾯接をすれば、 社⾵も伝わりやすいでしょう。
5.画面のにぎやかさ
画⾯は「にぎやか」に。
フォーマルな服装ではなく、明るい⾊の私服や会社のロゴの⼊ったTシャツなどを着る ことで、砕けた雰囲気を演出しましょう。
⾃社製品を画⾯内に配置すれば話のネタにもなり、学⽣の企業理解も深められます。
https://business.nikkei.com/latest/?P=3
参考)リクルートキャリア 就職みらい研究所「『大学生の実態調査2016」 -大学生の生活実態編-」
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2016/02/daigakusei_seikatsujittai_160210.pdf
参考)日本経済新聞 「就活費用、19年卒は10万円超え 4割はバイトで捻出」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32956340T10C18A7EAF000/
まとめ
求職者の過半数がオンライン面接に対して懸念を示していない今、
上記に述べたメリット・デメリットに加えて
☑採用の課題を明らかにする
☑オンライン面接に適する職種かどうか
☑面接の運用方法の見直し
☑鉄則を加味し導入を検討する
などの点が今の採用難の時代を勝ち抜くために必須となってきます。
オンライン面接の良さや悪さをイメージして頂けましたでしょうか?
別の記事では私の求人営業10年間の経験をもとに、私にしか語れない、
■採用単価を抑える方法
■面接で魅力的と思わせる方法
■媒体選定の基準
など、様々な企業の成功事例を含めて価値ある情報をお伝えしていきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。