
こんにちは。人事マスクです。近年、インターンシップを導入する企業は増加傾向にあり、それに比例して参加する学生も増えています。
以前「」の記事でも書きましたがインターンシップを実施するにあたって企業も学生もメリットがたくさんありましたね!
学生平均4,5社程度はインターンシップに参加しており、1人当たりの参加率は70%を越えているのが現状です。
では今回はインターンシップを実施するうえで企業が気を付ける点やどのような目的を持って実施するのかなど、企業、学生の両方の視点から見ていきましょう!
インターンシップとは
インターンシップは業界や自社の仕事の魅力を学生に紹介し、実務を経験してもらうことで社会人として働くイメージや意欲を高めるために有効な手段です。
背景として、新卒採用のスケジュールが早期化、短期集中化しており本格的な採用活動が実施される前段階から、学生の働くイメージを醸成する必要があるからです。
インターンシップには長期のもの、短期のもの、実務経験型、疑似体験型など様々なプログラムがあります。何をしたらいいのか迷ってしまいますよね。
インターンシップを実施する目的を明確にするとプログラムの内容は自ずと決まってくるので目的の明確化は最も重要な作業になります。
企業がインターンシップを実施する目的
では一般的にどのような目的を持って企業がインターンシップを実施しているのか一緒に見ていきましょう!
学生のコンピテンシーを確認するため
自社の求める人材を見極める要素の1つ「コンピテンシー」の確認です。コンピテンシーとは高業績者に共通する考え方や行動特性を指します。
「失敗をしてもそれを糧に次のチャンスに活かす」「周囲との協調性があり自分の意見を持ちつつ相手の意見を尊重する」など自社で評価されている社員が持っている行動特性です。
新卒採用では上記コンピテンシーに近い行動特性を持った学生を自社の求める人物像と定め、採用活動するケースが多く見られます。入社後の活躍が期待できますね!
また離職率観点で「長期勤務の人のコンピテンシー」、「早期離職になる人のコンピテンシー」を把握し、採用基準として設けることで離職率の軽減に繋がります。
学生の企業理解を深めるため
インターンシップは会社説明会や選考会に比べて社員との交流や業務体験、ワークなどがあるので仕事の全体像や会社の雰囲気を感じ取ってもらえることができます。
社会人ではなくまだ学生の参加者に事業内容や社風を知ってもらうことで自社の魅力を伝えることができ、仕事内容と社会とのつながり、やりがいなど身をもって感じてもらうことができます!
自社の社員の教育のため
インターンシップは自社の既存社員の教育の機会としてもメリットがあります。学生を指導する担当はコミュニケーション、業務内容の説明が必要になりますね。
この業務はとても重要で仕事に対しての意識と理解度を見つめなおすことに繋がりモチベーションの向上が期待できるのです。
特に若手社員はインプットしたことをアウトプットする機会が少なく、入社してから得た知識が定着しているかを学生に指導することで振り返ることができる良い機会になります。
企業のPR活動のため
参加した学生を通じて企業のイメージアップや商品のアピールが可能です。企業の歴史や商品の沿革などを伝えることで学生に自社のファンになってもらうことができます。
またインターンシップが成功すれば、SNSなどを通して様々な情報がすぐに拡散されるため宣伝効果も併せて期待できるのです!
学生からすると、全く知らなかったお菓子の作り方がユニークだったり非常に美味しかったりする場合、友達にシェアしたくなりますよね?学生は広告塔になりえるのです。
学生から新しいアイデアを得るため
社会人としての経験がない分、学生は固定概念に縛られずに斬新な視点やアイデアを持っているケースが多いです。
仕事や商品、業界の知識が多い社員では逆に思いつかないような柔軟な発想やアイデアの発掘に繋がる可能性が考えられるのです。
実際インターンシップの学生の意見が取り入れられ商品が開発されるケースも見受けられます。実現不可能そうな内容のアイデアでも否定せず向き合うことが大切です!
インターンシップの中で学生が自由な発想で活発に意見交換できるように、雰囲気作りや社員との交流方法を工夫し、なんでも受け入れる体制を整えましょう!
学生がインターンシップに参加する目的
企業側の目的は理解しましたね!では学生はどのような目的を持ってインターンシップに参加しているのでしょうか?
企業側のメリットだけ考えたインターンシップは学生には魅力的には映りませんよね。学生の目的を理解し双方にメリットがあるインターンシップを目指しましょう!
インターンシップはアルバイトでは無い
長期のインターンシップでは給与が発生するケースもあります。アルバイト感覚で長期インターンシップを実施する企業もありますがこれはNGです。
アルバイトと長期インターンシップ生は実務を行い有給であるという点は共通していますが、インターンシップ生はアルバイトとは異なり責任ある仕事なども担うようになります。
インターンシップ生は、興味のある企業、業種の就業体験やスキルアップを目的として参加していることが多く、積極的に多くの業務を学ぼうとしています。
その意欲に反して雑務やアルバイトと同じ仕事をお願いすると意欲も低下し、最悪途中リタイアに繋がります。やりがいや達成感を感じてもらえるようなプログラムを与えることが重要です。
報酬よりも成長や学びの機会があるのかどうかが
学生が参加したいインターンシップのプログラムの内容には「参加することで学びがあること」「フィードバックがもらえる事」「模擬体験ができる」「社員と一緒に仕事をすることで社会人と交流が持てる」などです。
「有給のプログラムである」と言うことは重視されておらず「学びの場、機会」としてインターンシップを捉えていることが分かります。
インターンシップは企業目的の目線だけでなく学生視点を考慮しプログラムを組みましょう
参加学生の成長に繋がる代表的な観点
働くことの意義を発見する
- やりがいに気づくこと
- 組織の一員として仕事をする責任を感じる事
自分を再発見し自信を持つこと
- 達成感を得ることで自身を持つこと
- 研究や専攻分野が社会に役立つことを感じる事
就業力の強化、習得
- 社会人としての基礎力の見直し、成長のきっかけ
- 知識、技能を磨く方向性を掴むこと
まとめ
いかがですか?インターンシップを行う上で目的を明確化することはとても重要です。学生目線の目的も把握してプログラムを作成していきましょう!
学生から魅力的なインターンシップを実施することで企業、学生ともに大きなメリットに繋がります。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。