
昨今叫ばれている働き方改革ですが、その働き方改革をどのように成功させればよいのでしょうか。またポイントや条件などを詳しくご紹介したいと思います。
関連記事の「~働き方改革~具体的な取り組みと採用活動への影響を分りやすくご紹介」「~働き方改革~結局なにがどうなったのか?分りやすく解説」では、分りやすく働き方改革についてご紹介しているので良ければご覧ください。
働き方改革に成功する企業はどのくらいなのか
ではまず初めに働き方改革はどの程度進んでいるのでしょうか?また成功する企業はどの程度なのか見ていきたいと思います。
働き方改革に着手している企業
上場企業の約70%程度が働き方改革に着手しています。その中で成功している、もしくはうまくいっていると答える企業の割合はなんと10%程度にとどまっているのです。
成果が上がらない要因とは
成果が上がらない要因は大きく分けて2つあります。順にご説明したいと思います。
目的と手段
目的と手段をはき違えていることが要因の1つです。あくまで働き方改革はゴールを達成するための手段であり目的ではないのですがこの点をはき違えている企業が多く見受けられます。
なんのために働き方改革が必要なのかというゴールの設定がされていないのです。
腹落ち
現場社員に腹落ち感がないということも要因の1つです。現状業の調整もなく夜7時になるとオフィスの電源が落とされ上司から早く帰れと言われても、ただ仕事を持ち帰るだけになりますね。
実際に就業時間あとの報告メールの行き来や売り上げが上がることも度々ありますが、会社としては働き方改革を進めている!と言うものです。トップダウンとボトムアップの双方で同じゴールを目指す必要がります。
どのように改善すればよいのか
では上記のような状況に対してどのように改善することが望ましいのでしょうか。こちらも2つポイントがあるので順にご紹介いたします。
主導権を誰が握るのか
経営者にも近いポジションの経営を担っている経営企画室が主導権をもち、他部署を巻き込むことが重要。働き方改革において会社の成長と社員の幸せを目指すことができます。
会社での残業時間が減っても、結局仕事の持ち帰りなどにより、売り上げと社員のモチベーションが落ちてしまうと全く働き方改革の意味がありません。
プロジェクトの立ち上げ
先ほどご説明した成功しない要因の腹落ち感を払しょくするために、部門横断のプロジェクトチームを発足させることがポイントとなります。そこで下記のようなテーマの腹落ちワークショップを開催するのが良いでしょう。
- はたらく理由
- やりがいや働き甲斐、楽しさ
- 100年時代を見据えた時に今なにをすべきなのか
- 自分が経営陣だった場合、どのような取り組みをするか
働きやすさよりも目指すべきものとは
社員の幸せを実現する先には時短があります。なぜだかわかりますか?
人によって様々ですが、働く人の8割は家族や趣味などに費やす時間を幸せと感じます。社内ではなく社外で幸せと感じる時間が多いため社員の幸せを考えると働く時間は短いほうが良いです。
ここでのポイントは、働きやすさと働きがいを混同してはいけないと言う事です。自分の仕事に働き甲斐を感じている社員は、感じていない社員と比べ25%も業務効率が高く、営業部門ですと1.6倍も売り上げ成績が良いのです。
働きやすさよりも働き甲斐があるほうが社員も会社もメリットがあるのです。
働き甲斐がある職場とは
大半の人が「承認」「達成」「自由」の3つの要素を満たしている職場がそれに当たります。
承認
社内外で必要とされる要素
達成
目標や目的を達成したときに感じる要素
自由
これは裁量権に当たります。自分の責任範囲が大きいかどうかという要素

立ち止まって振り返り、無駄に気づくことの重要性
社員の幸せには時短が必要とご説明しましたが、時短の先に生産性を落としてしまっては意味がありません。生産性を落とさずに労働時間を短縮することが大きなポイントとなります。
一人ひとりが立ち止まり仕事の棚卸をすることで、労働時間の6割程度が、メール、資料作成、社内会議だと見えてきます。これは立ち止まって振り返ってみないと発見できません。
特に目立つのはアジェンダのない定例会議となっており、無駄な会議を辞めるまでは行かなくとも、資料などに費やす時間を削減し、お客様と接する時間に充てることが成功へのポイントとなります。
リモートワークにおける懸念
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの企業が在宅ワークになったかと思います。売り上げは減少しましたか?それは新型コロナウイルスの影響ですか?それとも在宅のせいですか?
今回の新型コロナウイルスでのリモートワークは正直、今までの古い企業の概念を変える良い機会になったと私は思います。リモートワークなど無理だと言っていた企業も強制的にリモートワークになりました。
オフィスを売り払ったり、小さめのオフィスに変えて週3日程度出社し、残りは在宅で仕事をしたりする企業なども増えました。リモートでさぼる人は、もともと出社していてもさぼっているので変わりません笑
まとめ
働き方改革はあくまで手段であり、働き方改革を目的にしてしまう企業は、制度を新設したり、ITツールを購入したりしますが利用度は低く、成果は出ないでしょう。
目的と手段をはき違えず企業の成長と社員の幸せの両立を目的とした、実現手段としての働き方改革を推進している企業が成功しているのです。
企業の利益を向上させ、社員の働きがいを向上させる本当の働き方改革を実現するために社員と経営陣が「腹落ち感」を持ち会社と個人の成長スパイラルの仕組みを作ることが重要です。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。